AWS Black Belt Online Seminar 「Amazon Pinpoint で始めるモバイルアプリのグロースハック」 資料及びQ&A
こんにちは、ソリューションアーキテクトの岡本です。
2017/11/9に開催致しました AWS Black Belt Online Seminar 「Amazon Pinpoint で始めるモバイルアプリのグロースハック」の資料を公開いたしました。当日参加者の皆様から頂いたQAの回答と併せてご紹介致します。
今後のAWS Black Belt Online Seminarのスケジュールは こちら です。皆様のご参加をお待ちしております。
AWS Black Belt Online Seminar 2017 Amazon Pinpoint で始めるモバイルアプリのグロースハック from Amazon Web Services Japan
Q1: 既存のスマホアプリへのPinpointの導入を検討中です。ドキュメントに記載のサンプルアプリでの稼動確認は簡単に行えるのは確認したのですがMobile Hubを使っていない、既存アプリへPinpoint機能を統合して行くにはどのような手順が必要でしょうか?また気をつけておくべきポイントなどあれば教えてください。既存アプリはユーザー認証と認可機能としてCognitoUserPoolsとFederated Identitiesを使っています。
既存のアプリに導入する場合は、 AWS Mobile Hub を Amazon Pinpoint にプロジェクトを作成するためのツールとしてお使いください。Mobile Hub でプロジェクトを作ったら、その後は新規アプリに組み込むのと同様の手順で既存アプリに Pinpoint のコードを実装していけば問題なくご利用いただけます。必ずしも Mobile Hub を継続的に使っていく必要はありません。
注意点としては、 モバイルアプリから Pinpoint へのトラッキングやプッシュ通知用の情報を登録する権限が必要になるため、今 Cognito Federated Identities に紐付けている IAM Role に、恐らく追加で適切なポリシー(特に "mobileanalytics:PutEvents", "mobiletargeting:UpdateEndpoint")を付与しなければならないことです。ポリシーの記述内容は、Mobile Hub が自動生成する IAM Role のものを参考にしていただくのが分かりやすいです(関連ドキュメントはこちらです → http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/pinpoint/latest/developerguide/permissions-actions.html )。
Q2: セグメント設定の条件定義は、標準属性を付けるのは必須でしょうか。
いいえ、必須ではありません。標準属性、カスタム属性、ユーザ属性から必要なものだけを選び、組み合わせてお使いいただけます。
Q3: 静的なセグメントに必要な情報は、動的なセグメントからエクスポートできますでしょうか。
いいえ、現時点ではセグメント情報のエクスポート機能はありません。
Q4: Pinpoint の管理画面,アナリティクス画面は日本語切り替え機能のようなものは存在するのでしょうか。
現時点では、Pinpointのマネジメントコンソールは日本語に対応していません。順次対応を進めていきます。
Q5: Push配信速度調整がどういったメリットがあるのか教えてください。
Pinpoint はデフォルトで100万通/分の高速配信が可能になっていますが、通知を受け取った大量のエンドユーザが一斉にアプリを起動するとサービスのバックエンドサーバに突発的な負荷がかかりがちです。ユースケースやビジネス的な要件上、そこまでの速報性が必要ない場合は、配信速度を敢えて抑えてエンドユーザのアプリ起動タイミングを分散させることで、バックエンドへの負荷を簡単に下げることができます。
Q6: S3にIPアドレス制限などをしている場合は、Pinpoint は利用できますか?
Amazon S3 へのアクセスを IP アドレスで制限している場合、S3 からのセグメントインポート、あるいは Pinpoint のイベントストリームによる S3 へのエクスポートが可能か、という質問と解釈して回答いたします。
Pinpoint から S3 へのアクセス元 IP アドレスを制限することは現実的ではありません。 IP アドレスの条件に加えて Pinpoint に付与された IAM Role からのアクセスを受け付けるよう S3 を設定していただく必要があります。
Q7: 静的セグメントを使って、毎回異なるユーザに通知をおくることもできると考えてよいですか?
一度作った静的セグメントはあくまでもインポートされたときのリストを保持しているため、そのまま再利用しても対象のユーザは変わりません。
S3 上のファイルを更新した後にセグメントを更新するか、新しく静的セグメントを作り直す必要があります。
セグメントの更新および作成は、マネジメントコンソールまたは API/CLI/SDK を使って操作していただけます。
以上です。今後もBlack Belt Online Seminarをよろしくお願いいたします。
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