« Amazon CloudFrontを利用した動画配信入門 | メイン | RedshiftとRでビッグデータ解析 »

VM Import/Exportによる仮想マシンインポートのベストプラクティス(Windows編)

AWSソリューションアーキテクトの渡邉(@gentaw0)です。

 

皆さんはもうVM Import/Exportをお使いになっていますか?VM Import/ExportはVMware ESXおよびVMware WorkstationのVMDKイメージやMicrosoft Hyper-VのVHDイメージ、Citrix XenServerのVHDイメージをAmazon EC2インスタンスとしてインポートしたり、インポートしたEC2インスタンスを仮想マシンとしてエクスポートしたりすすることができる機能です。VM Import/ExportはWindows Server 2003、Windows Server 2003 R2、Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2のほかに、Red Hat Enterprise Linux、CentOS、Ubuntu、Debianをインポート対象のOSとしてサポートしていますが、あらたにWindows Server 2012のサポートが追加されています。

 

上記のように、VM Import/Exportはうまく使うとオンプレミスの仮想マシン環境からの移行などに非常に便利な機能ですが、使用にあたってはいくつか気を付けておいたほうがいい事柄があります。そこで、ここではWindows環境にフォーカスしてVM Import/Exportの代表的なベストプラクティスをおつたえしたいと思います。

 

ec2-import-instaceコマンドを使用して仮想マシンイメージをインポートするときに、いくつかの理由でインポートタスクが失敗することがあります。その場合は、以下の項目を確認してみてださい。

 

  • リモートデスクトップ(RDP)によるリモート管理を有効にしておく

Windowsでリモートデスクトップによるリモート管理を有効にしていないと、インポート完了後にEC2インスタンスにログオンすることができなくなります。

 

  • Windows FirewallでRDP(TCP:3389)のポートをブロックしない

同様に、Windows FirewallでTCP:3389のポートをブロックしているとEC2インスタンスに接続することができません。あわせて、Security Groupの設定でもTCP:3389を通すようにしてください。

 

  • TCP/IPネットワーキングとDHCPを有効にしておく

WindowsでTCP/IPネットワーキングとDHCPを有効にしていないと、インポート後のEC2インスタンスはIPアドレスを取得することができないためインポートタスクが失敗します。なお、もとの仮想マシンイメージで認識されていたネットワークインターフェースはインポート後には認識されず、あたらしいネットワークインターフェースが認識されるためネットワーク設定はかならずリセットされます。

 

  • 仮想マシンイメージをOVF形式でエクスポートしておく

インポートタスクで使用する仮想マシンイメージは、OVF形式でエクスポートされている必要があります。VMware vSphere環境の場合、vSphereクライアントのメニューからエクスポートを選択することでOVFテンプレートとして仮想マシンをエクスポートすることが可能です。

 

  • インポートする仮想ディスクイメージは1TBまでとする

現在のところ、1TBをこえる仮想ディスクはVM Importでインポートすることができません。1TBをこえる仮想ディスクイメージをインポートする必要がある場合は、事前に仮想ディスクを1TB以下にリサイズしてください。なお、EC2インスタンスからエクスポートするときのディスクサイズの上限は100GBです。

 

  • .NET Framework 3.5 SP1をインストールしておく

VM Importはインポート中に自動的にEC2Config Serviceをインストールしますが、その前提として.NET Framework 3.5 SP1が必要となります。そのため、.NET Framework 3.5 SP1があらかじめインストールされていないとインポートタスクは失敗します。

 

  • アンチウィルスソフトなどをアンインストールしておく

Windowsの仮想マシンにアンチウィルスソフトがインストールされている場合、その影響でインポートタスクが失敗することがあります。その場合、アンチウィルスソフトをアンインストールしてからインポートタスクを実行し、インポート完了に再度インストールするようにしてください。また、その他EC2環境では不要なユーティリティなどもインポート前に削除しておくことをおすすめします。

 

  • タイムゾーンをUTCに設定しておく

タイムゾーンがUTC以外に設定されている場合、インポート完了後に時刻の設定がずれることが原因でWindowsのアクティベーションが失敗することがあります。その場合、インポート完了後に一度タイムゾーンをUTCに設定してNTPサーバーと時刻同期をおこなってからWindowsのアクティベーションを実行するか、インポート前にあらかじめタイムゾーンをUTCに設定しておいてください。

 

以上、VM Import/Exportでハマリやすいであろう代表的なポイントをあげてみました。これらのことに気を付けて、快適なVM Import/Exportライフを満喫してください!

コメント

Twitter, Facebook

このブログの最新情報はTwitterFacebookでもお知らせしています。お気軽にフォローください。

2018年4 月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30