Amazon出品者が他店舗でも販売をしている場合、売り越しなどを防止するために販売チャンネル同士の正確な在庫連携が必要です。Amazonで注文された商品の在庫を他の店舗の在庫から減らし、逆に、他の店舗で注文された商品の在庫をAmazon側で調整します。このようなシステムを構築するには、出品中の在庫のSKU×数量データベースが必要で、データベースを参照して双方向の在庫調整を行います。Amazon MWSを利用して、このようなデータベースの構築および、更新が可能です。
1.在庫情報の一括取得
Amazonから定期的に、在庫情報一括で取得することで、SKUx数量データベースの構築が可能になります。在庫情報を一括で取得するには、Amazon MWSのレポートAPIセクションを使って、出品レポートを取得します。例えば、RequestReport オペレーションのReportTypeパラメータに_GET_MERCHANT_LISTINGS_DATA_LITER_を指定し、「出品者SKU」と「数量」のタブ区切りテキストファイルの出品レポートをリクエストできます。 詳しくは、Amazon MWSによる出品レポートの取得をご参照ください。
2.注文データの取得
Amazonから定期的に、注文データを取得することで、SKUx数量データベースを常に最新状態に更新できます。注文APIセクションのListOrdersでAmazonOrderIdを含む注文リストを取得し、ListOrderItemsオペレーション(AmazonOrderIdパラメータで指定)で各注文の購入された商品のSKUと数量を取得します。注文APIでは、保留中の注文情報も取得可能なため、注文レポートと比較してよりリアルタイム性が高く、おすすめです。上記のオペレーションにそれぞれリクエスト数制限(スロットリング)が設定されているが、最短で、約5分間に1回の間隔で注文情報の取得が可能です。 取得した数量を差分として、データベースの数量を調整します。注文APIの詳細については、APIリファレンスをご参照ください。
3.在庫数の更新
Amazon以外の店舗で注文が発生した際、その商品の数量の変更を手元のSKUx数量データベースに反映させます。そして、Amazon MWSのSubmitFeedオペレーションで在庫フィード(XML)または、価格と数量ファイル(タブ区切りテキストファイル)を送信しAmazonの在庫調整を行います。SubmitFeedオペレーションはリクエスト数制限(スロットリング)が設定されていて、最短で、約2分間に1回の間隔でフィード送信が可能です。 詳しくは、Amazon MWS による在庫管理のベストプラクティスをご参照ください。