【2017.07.31 追記】お届け日時指定(Scheduled)の配送オプション名(ShipServiceLevel )を追記しました。
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2016年6月、日本のAmazonマーケットプレイスにおいて『マケプレプライム』と『新しい配送設定』が公開されました。
これに関連して、商品登録や出品に関するフィードやレポート、注文情報などに仕様の変更がありました。
主な変更点は以下の表のとおりです。
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変更対象 |
変更内容 |
新しい配送設定 |
商品登録/出品 (フィード) |
・カテゴリー在庫ファイル ・出品ファイル(L) ・出品ファイル(I) ・商品フィード |
SKU毎に「配送パターン名」を指定するための項目が追加されました。
・TSV形式: merchant_shipping_group_name ・XML形式: MerchantShippingGroupName
|
配送料上書き (フィード) |
・配送料上書きファイル ・配送料上書きフィード |
新しい配送設定に移行後は、配送料上書きフィード(TSV/XML)は無効になります。 |
出品レポート |
・出品詳細レポート ・出品中の商品レポート |
(1) merchant-shipping-group が追加され、SKU毎に紐づけられた配送パターンが確認可能になります。
(2) お急ぎ便の配送スピードを示していた expedited-shipping の項目が常に 0 になります。 |
注文情報 |
・注文レポート ・注文API |
(1) 注文情報に含まれる以下の配送スピードの項目に「マケプレお急ぎ便(翌々日)」を表す SecondDay が追加されました。
・TSV形式: ship-service-level ・XML形式: ShipmentServiceLevelCategory
(2) 注文APIの ShipServiceLevel に出力される配送オプション名が変更されます。 |
マケプレプライム |
注文情報 |
・注文レポート ・注文API |
マケプレプライムの注文を表す is-prime (TSV形式) / IsPrime (XML形式) が追加されました。 |
以下に詳細をご説明いたします。
まずは、『マケプレプライム』への参加条件でもある『新しい配送設定』への移行に伴う変更点のご紹介です。
■新しい配送設定
『新しい配送設定』は、出品者様自身で出荷する商品に対して配送オプション・配送エリア・配送料などの配送設定を行う機能です。
(詳細はセラーセントラルのヘルプをご確認ください。)
※新しい配送設定ではSKU毎の配送設定には「配送パターン」の作成が必要になりますが、現在のところ「配送パターン」の作成、修正、確認jなどは Amazon MWS では行うことができず、セラーセントラル上で行って頂く必要があります。
この新しい配送設定への移行に伴い、以下の4つの変更が行われています。
1. 商品登録・出品フィード
在庫ファイル・出品ファイル・商品フィードに、SKU毎に「配送パターン名」を指定するための項目が追加されました。
在庫ファイル/出品ファイル
出品カテゴリー別在庫ファイル・出品ファイル(L)・出品ファイル(I)に新たに追加された merchant_shipping_group_name という項目でSKU毎に「配送パターン名」の設定ができます。
〔在庫ファイルのサンプル〕
※移行前に「配送パターン名」を空白以外にするとエラーが返ります。
※移行後に「配送パターン名」を空白にすると「デフォルト配送パターンの設定」が適用されます。
商品フィード
XMLの商品フィードでは、MerchantShippingGroupName という新しい要素で「配送パターン名」の設定が可能です。(XMLスキーマ: Product.xsd )
〔商品フィードのサンプル〕
<Product>
<SKU>TEST-SBR</SKU>
<StandardProductID>
<Type>EAN</Type>
<Value>5000003456977</Value>
</StandardProductID>
<DescriptionData>
<Title>Test Title</Title>
<Brand>Test_Brand</Brand>
<Description>description</Description>
<Manufacturer>TEST</Manufacturer>
<MerchantShippingGroupName>TEST_Group</MerchantShippingGroupName>
</DescriptionData>
<ProductData>
<FoodAndBeverages>
<ProductType>
<Food />
</ProductType>
</FoodAndBeverages>
</ProductData>
</Product>
※移行前にこの要素に値を設定するとエラーが返ります。
※移行後に出品者様が登録していない「配送パターン名」を指定するとエラーが返ります。
※移行後に「配送パターン名」を空白にすると「デフォルト配送パターン」が適用されます。
2. 配送料上書きファイル/フィード
移行後は、これまでの配送料上書きファイル/フィードを送信するとエラーになります。
代わりに「1. 商品登録・出品フィード」でご紹介した「配送パターン名」の設定が必要となります。
3. 出品レポート
出品詳細レポート・出品中の商品レポートには、新たにSKUごとの「配送パターン名」を表す項目 merchant-shipping-group が追加されます。
また、以前の配送設定でお急ぎ便の配送スピードを示していた expedited-shipping の項目が常に 0 (ゼロ)になります。
〔出品詳細レポートの例〕
※FBA出荷に切り替えている場合でも、そのSKUに紐づいている配送パターン名が表示されます。
4. 注文情報
新しい配送設定への移行後は「マケプレお急ぎ便(翌々日)」を表す SecondDay が追加され、配送スピードは以下の5つに分類されます。
通常配送 |
Standard |
マケプレ当日お急ぎ便 |
SameDay |
マケプレお急ぎ便 |
NextDay |
マケプレお急ぎ便(翌々日) |
SecondDay |
お届け日時指定 |
Scheduled
|
これらの値は、注文レポートおよび注文API ではそれぞれ下記のように取得できます。
注文レポート
「マケプレお急ぎ便(翌々日)」の注文の場合、ship-service-level に SecondDay が追加され、Standard・SameDay・NextDay・SecondDay・Scheduledが出力されます。
注文API (ListOrders, ListOrdersByNextToken, GetOrders)
「マケプレお急ぎ便(翌々日)」の注文の場合、ShipmentServiceLevelCategory にも SecondDay が出力されます。
また、新しい配送設定への移行後は、注文API の ListOrders, ListOrdersByNextToken, GetOrders の各オペレーションのレスポンスに含まれる ShipServiceLevel として得られる「配送オプション名」が以下のように変わります。
国内/海外 |
配送スピード |
配送オプション名 |
配送所要日数 |
国内 |
Standard |
Std JP D2D Dom 1 |
1 - 2 |
国内 |
Standard |
Std JP D2D Dom 2 |
2 - 3 |
国内 |
Standard |
Std JP D2D Dom 3 |
3 – 4 |
国内 |
Standard |
Std JP D2D Dom 4 |
3 – 8 |
国内 |
Standard |
Std JP D2D Dom 5 |
4 – 12 |
国内 |
Standard |
Std JP D2D Dom 6 |
7 – 14 |
国内 |
Standard |
Std JP D2D Dom 7 |
10 - 20 |
国内 |
NextDay |
Next JP D2D Dom |
1 |
国内 |
SecondDay |
Second JP D2D Dom |
2 |
国内 |
SameDay |
Same JP D2D Dom |
当日 |
国内 |
Scheduled |
SD JP D2D Dom |
2 - 30 (*) |
海外 |
Standard |
Std JP D2D Intl 1 |
3 – 7 |
海外 |
Standard |
Std JP D2D Intl 2 |
5 – 9 |
海外 |
Standard |
Std JP D2D Intl 3 |
10 – 14 |
海外 |
Standard |
Std JP D2D Intl 4 |
15 – 21 |
海外 |
Expedited |
Exp JP D2D Intl 1 |
1 – 2 |
海外 |
Expedited |
Exp JP D2D Intl 2 |
2 – 3 |
(*) ・・・Scheduled(お届け日時指定)の場合はセラーセントラルの配送設定で地域ごとに設定した配送所要日数が適用されます。
〔ListOrdersオペレーションのレスポンスのサンプル〕
<Order>
<LatestShipDate>2016-09-17T14:59:59Z</LatestShipDate>
<OrderType>StandardOrder</OrderType>
<PurchaseDate>2016-09-11T12:50:50Z</PurchaseDate>
<AmazonOrderId>000-0000000-0000000</AmazonOrderId>
<LastUpdateDate>2016-09-30T12:25:58Z</LastUpdateDate>
<ShipServiceLevel>Std JP D2D Dom 2</ShipServiceLevel>
<NumberOfItemsShipped>0</NumberOfItemsShipped>
<OrderStatus>Canceled</OrderStatus>
<SalesChannel>Amazon.co.jp</SalesChannel>
<ShippedByAmazonTFM>false</ShippedByAmazonTFM>
<NumberOfItemsUnshipped>0</NumberOfItemsUnshipped>
<OrderTotal>
<CurrencyCode>JPY</CurrencyCode>
<Amount>10114.00</Amount>
</OrderTotal>
<IsPremiumOrder>false</IsPremiumOrder>
<EarliestShipDate>2016-09-15T15:00:00Z</EarliestShipDate>
<MarketplaceId>A1VC38T7YXB528</MarketplaceId>
<FulfillmentChannel>MFN</FulfillmentChannel>
<IsPrime>false</IsPrime>
<ShipmentServiceLevelCategory>Standard</ShipmentServiceLevelCategory>
</Order>
※IsPrime 要素は、マケプレプライムや新しい配送設定に対応していない出品者様でも常に表示されます。
続いて、『マケプレプライム』の開始に伴う変更点についてご紹介します。
■マケプレプライム
マケプレプライムは、出品者様ご自身で出荷される商品をAmazonプライムの対象商品として購入者様に販売できるプログラムです。(詳細はセラーセントラルのヘルプをご確認ください。)
このプログラムの公開に伴い、注文レポートや注文APIのレスポンスにマケプレプライムの注文を識別するための項目が追加されています。
注文レポート
注文レポートには、マケプレプライムの注文を表す is-prime(TSV形式) および IsPrime(XML形式) が追加されています。
タイプ |
追加項目
|
ReportType
|
注文レポート(フラットファイル)
|
is-prime
|
_GET_FLAT_FILE_ORDERS_DATA_
|
未出荷注文レポート
|
is-prime
|
_GET_FLAT_FILE_ACTIONABLE_ORDER_DATA_
|
定期的な注文レポート(XML)
|
IsPrime
|
_GET_ORDERS_DATA_
|
※注文レポートの is-prime/IsPrime はマケプレプライムに登録した出品者様のみ表示可能。
注文API
注文API のListOrders, ListOrdersByNextToken, GetOrders のオペレーションのレスポンスにもマケプレプライムの注文を表す IsPrime 要素が追加されました。
〔ListOrdersオペレーションのレスポンスのサンプル〕
<Order>
<LatestShipDate>2016-09-17T14:59:59Z</LatestShipDate>
<OrderType>StandardOrder</OrderType>
<PurchaseDate>2016-09-11T12:50:50Z</PurchaseDate>
<AmazonOrderId>000-0000000-0000000</AmazonOrderId>
<LastUpdateDate>2016-09-30T12:25:58Z</LastUpdateDate>
<ShipServiceLevel>Next JP D2D Dom</ShipServiceLevel>
<NumberOfItemsShipped>0</NumberOfItemsShipped>
<OrderStatus>Canceled</OrderStatus>
<SalesChannel>Amazon.co.jp</SalesChannel>
<ShippedByAmazonTFM>false</ShippedByAmazonTFM>
<NumberOfItemsUnshipped>0</NumberOfItemsUnshipped>
<OrderTotal>
<CurrencyCode>JPY</CurrencyCode>
<Amount>10114.00</Amount>
</OrderTotal>
<IsPremiumOrder>false</IsPremiumOrder>
<EarliestShipDate>2016-09-15T15:00:00Z</EarliestShipDate>
<MarketplaceId>A1VC38T7YXB528</MarketplaceId>
<FulfillmentChannel>MFN</FulfillmentChannel>
<IsPrime>true</IsPrime>
<ShipmentServiceLevelCategory>NextDay</ShipmentServiceLevelCategory>
</Order>
※この IsPrime 要素は、マケプレプライムや新しい配送設定に対応していない出品者様でも常に表示されます。
以上、皆様の開発時のご参考となれば幸いです。