会社名: 株式会社 日立製作所 IoT・クラウドサービス事業部 (2017/12/21 Update)
日本電気株式会社 クラウドプラットフォーム事業部
製品/ソリューション名: JP1, CLUSTERPRO
対象ユーザー:
近年、ERP(Enterprise Resources Planning)をはじめとする基幹系の業務システムをAWSへ移行する動きが出始めています。こうした業務システムは、AWS上であっても安定したサービスの提供が利用者から求められている一方、AWSでは、オンプレミス環境で一般的なシステムをHAクラスタ構成にして可用性を確保することが難しいです。
そのため、オンプレミス環境に適用したものとは異なる技術、ノウハウで冗長化を図る必要があります。
AWS上でのHAクラスタ構成を組むにあたり、以下の3つの問題があります。
・AZ全体に障害が発生してしまうとクラスタ全体がダウンする可能性
・ブロードキャストが未サポートなため仮想IPが使用できない
・複数のインスタンスから共有できるブロックストレージのサービスがないこと
日立製作所の統合システム運用管理「JP1」とNECの高可用性クラスタリングソフト「CLUSTERPRO」を組み合わせ、「マルチAZのシステム構成」「AWS上での経路の切り替え」「ミラーリングによるリアルタイムでのデータ共有」することにより、AWS環境でHAクラスタ構成を組む際の3つの問題を解決することができます。それにより、ミッションクリティカルシステムをAWSへ移行することができます。
製品/ソリューション説明と特徴:
CLUSTERPROでは、VPCの外部にサービスを提供することを想定した「Elastic IP制御によるHAクラスタ」と、社内向けサーバなどVPC内部にサービスを提供する場合を想定した「Virtual IP(以下、VIP)制御によるHAクラスタ」の2つの方式を用意しています。
このうち、一般的な企業で多く使われる「VIP制御によるHAクラスタ」の場合、AWS用の仮想IPリソースを利用し、フェイルオーバーのタイミングでRouteTableを変更する(AWSのAPIを利用してVIPへのルーティングをスタンバイ側のインスタンスに切り替える)ことで冗長性を担保します(下図)。
JP1/Automatic Job Management System 3で運用している業務システムや運用管理用システム自身の可用性を高める場合、下図のようにマルチAZ構成を組むことで、一方のインスタンスで障害が発生してもCLUSTERPROがそれを検知してフェイルオーバーし、業務を継続できるようになります。また、EBS(Amazon Elastic Block Store)に保存されたデータはインスタンス間でリアルタイムに同期されているため、古いデータで業務が引き継がれてしまうような心配もありません。
なお、JP1/Automatic Job Management System 3 - ManagerのマルチAZ構成については、下記「CLUSTERPROとJP1の評価キット」をご覧ください。
その他情報:
[Update!] セミナーのご案内 (2018/5/9 Update)
JP1×CLUSTERPROのハンズオンセミナー【2018/6/22(金)開催@東京】
~AWSでミッションクリティカルなシステム構築を体験!~
https://jpn.nec.com/event/180622clp/
[Update!] 評価版のご案内 (2018/5/9 Update)
JP1/Automatic Job Management System 3とCLUSTERPRO Xの評価版プログラムおよびAWS環境での構築手順書が同梱された評価キットを提供しています。
これまでWindows版のみのご用意でしたが、2018/3よりLinux版も含めご提供を開始いたしました。
▼CLUSTERPROとJP1の評価キットのお申し込みはこちら
http://www.hitachi.co.jp/Prod/comp/soft1/jp1/products/evaluate/clusterpro/index.html
ライセンス体系と費用
JP1(ジョブ管理)
http://www.hitachi.co.jp/Prod/comp/soft1/jp1/products/price/download/jp1v11_configuration_02_job_j.pdf (2017/12/21 Update)
※JP1製品を従量課金(時間単位)でご利用いただける「オンデマンド・ミドルウェアサービス for Amazon Web Services」も提供しています。
CLUSTERPRO
http://jpn.nec.com/clusterpro/clp/product.html
お問い合わせ先:
株式会社 日立製作所 IoT・クラウドサービス事業部
事業推進本部 ソリューション事業推進部 (2017/12/21 Update)
[email protected]
(※ メールアドレスが誤っていたため修正いたしました。12/6 11:40)