こんにちは。Partner SA 諸岡です。
先日、AWSのグローバルWell-Architected(以下、W-A)チームから二人の専門家が来日しました。彼らと我々Partner SAチームが連携して、W-Aチームが選出したMSP[1]取得済みパートナー様でAWSソリューションアーキテクト認定をお持ちの方を対象に、非常に密度の濃いW-Aブートキャンプを8月29日、30日の両日にわたり開催させていただきました。本ブログでは、その時の様子についてお知らせします。
Well-Architectedとは?
そもそもW-Aは何かというと、AWSの実績経験に基づいた、AWS上でお客様ワークロードを稼働するための5つの柱からなるベストプラクティスです。(5つの柱とは、①セキュリティ、②信頼性、③パフォーマンス効率、④コスト最適化、⑤運用性、です。)
これにより、AWSの設計/実装上のリスクを軽減し、お客様やパートナー様のビジネスを成功に導くことが目的としています。見過ごしやすい設計上のポイントの洗出しや、W-Aの5つの柱からシステム全体を見渡すことで課題や改善点を可視化することにより、中長期に渡ってシステムの継続的な改善を行うことが可能となります。
グローバルチームから専門家が来日し、パートナー様向けにブートキャンプを実施する取組は今回が初めてです。大変ありがたいことに両日合わせて下記7社、27名の方々がグローバルのW-Aトレーニングを受講済みとなりました!
参加パートナー(五十音順)
アイレット株式会社
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ
株式会社サーバーワークス
株式会社野村総合研究所
クラスメソッド株式会社
TIS株式会社
ブートキャンプの内容
ブートキャンプの内容ですが、各回とも午後の半日を使い、大部分の時間をチームディスカッションによる検討と発表、質疑応答の形式で実施し、ベストプラクティス、設計の考え方を習得していただきました。いずれのチームもディスカッションがヒートアップし、室温は16℃に設定。さすがにちょっと肌寒くなり後半は22℃まで設定を上げました。(ちなみに8/29,30の東京最高気温は約33℃)
当日のアジェンダ
1)Well-Architected入門
2)Well-Architectedプログラム
3)価値の位置づけ
4)お客様ステークホルダー
5)サンプルアーキテクチャのウォークスルー
6)各柱とそのアプリケーションのチームレビュー
7)ワークグループブレークアウト
8)推奨のプレゼンテーション
9)次のステップ
10)Q&A
参加者からの声
(参加者)コース内容、内容レベルなどいずれも十分満足できるトレーニングでした。
(参加者)チームディスカッションは会社別に実施したが、意見交換や事例共有などの点から混合チームの方が良かった。
初日は会社別チームで実施しましたが、2日目は混合チームで実施しました。2日目のディスカッションでは自社でのやり方について活発な意見交換が行われていました。
(参加者)我流でW-Aに近いことをやっていたが、今回体系立てて仕組みを理解できたので良かった。
ありがとうございます。まさに今回のブートキャンプを実施した甲斐があります。
(参加者)AWSの全般的な知識が必要。不十分な知識のままだったり、W-Aの背景が分かっていなかったりだと誤った使い方をしてしまいそう。
W-AブートキャンプはAWSソリューションアーキテクト認定が前提となっております。認定者の方々にはW-Aの正しい使用法や目的を本ブートキャンプを通じて体感いただけたのではないでしょうか。
今後に向けて
今回参加いただいた方々には本当にありがとうございました。今後もW-Aブートキャンプについては改善し、継続していきたいと思います。
今回の参加者は各社から選抜された優秀な方々であり、今後はブートキャンプで学んだことを持ち帰り、自社内へ広めていただきたいと思います。それにより、お客様にはAWSサービスをより良い形でご利用いただき、パートナーの方々はお客様のトラステッドパートナーになることを期待しております。AWSもそれに向けて引き続きパートナー様をご支援させていただきますのでよろしくお願いいたします!
[1] マネージドサービスプロバイダの略称で、クラウドインフラストラクチャおよびアプリケーションの移行のスキルを持ち、お客様の環境を積極的にモニタリング、自動化、管理することにより、お客様に価値を提供する APN コンサルティングパートナー様