[ESP for AWS] Talend (Talend株式会社)のご紹介

Partner SAの榎並です。ESP(エコシステム ソリューション パターン)として、本日はTalend株式会社の寺澤様よりデータ統合ツールである、Talendについてご紹介頂きます。

製品 / ソリューション名:

Talend Enterprise Data Integration
Talend Enterprise Big Data
Talend Platform Big Data
Talend Platform for Data Services
Talend Platform for Data Services with Big Data

会社名:
Talend株式会社

システム構成図:

【S3+Talend】
Talend製品を使うことで、オンプレミス、他社クラウド、クラウドサービスなどで稼働する様々なデータソースとAmazon S3との間でオブジェクトのアップロード/ダウンロードなどの処理ができます。 

【Redshift+Talend】
Talend製品を使うことで、オンプレミス、他社クラウド、クラウドサービスなどで稼働する様々なデータソースとAmazon Redshiftとの間でデータの移行・変換・統合などの処理ができます。 

【RDS+Talend】
Talend製品を使うことで、オンプレミス、他社クラウド、クラウドサービスなどで稼働する様々なデータソースとAmazon RDSとの間でデータの移行・変換・統合などの処理ができます。 

【EMR+Talend】
Talend Studioを使って開発したデータ統合プログラムはAWS EMRに最適なMap Reduceコードを自動生成することができます。様々なデータソース間の統合処理、複雑な大規模処理をAmazon EMR上で処理することができます。 

【Talend製品全般：Talend Administration Center】
Talend製品に含まれる統合運用監理機能であるTalend Administration Centerは、オンプレミス環境とAWS環境でシームレスな運用を実現することが可能です。Talendで開発されたジョブは、オンプレミスとAWSで連携して運用することが可能となります。

 

製品/ソリューション概要:

Talendの製品は、組織や企業が必要とするタイミングで、必要な量を、必要な品質で、必要な環境においてビッグデータを含むデータを自在にインテグレーションできます。対象となるデータソースは社内、社外、オープンデータなど多種多様な形式にアクセスでき、オンプレミス環境とクラウド環境のどちらでもサポートしていますので、組織や企業は、データを整備し、結合し、統合することでデータから新しい価値を創りだしてビジネスを大きく発展させられます。

 

Talend製品の主要な要素

【Talend Studio】
Talend Studioは、GUIベースでデータ統合からビッグデータ統合、アプリケーション統合までを設計できオープンな技術であるEclipseで開発されたツールです。データの収集・処理に必要なコンポーネントとし800以上を揃え、開発者は簡単に開発することができます。

 

【Talend Administration Center】
Talend Administration Centerは、Talend Studioで開発したデータの処理プログラムの管理を行なうWebインターフェースの管理ツールです。データ収集や処理のスケジュール管理、分散処理環境の設定など、エンタープライズで必要なデータ統合処理を管理することができます。

 

【S3/RDS/Redshiftとの関係】
オンプレミス環境にあるECXEL、SAP、OracleのようなシステムやデータベースとクラウドサービスであるSFDC、NETSUITE、MARKETOなど企業は様々な場所で様々なアプリケーションで様々なデータを保有しています。Talendのツールを使えば、保有している従来データとAWS上のサービスをシームレスに連携させることができます。

【Amazon Web Service/Elastic Map Reduceとの関係】
Talend Studioでは、AWS/Elastic Map Reduceに最適なMap Reduceコードを生成することができます。

  

システム要件/利用するAWSサービス:

Talend Studio : Windows/Mac/Linux
Talend Administration Center : Tomcat
対応AWS Service : S3/Redshift/RDS/EMR

 

導入実績:

AWS ケーススタディ: Qantas

Qantasについて
1920年創業の Qantas は国内線、国際線を運行するオーストラリア最大の航空会社です。カンタスグループには、カンタス国内線、カンタス国際線、ジェットスターおよびカンタスロイヤルティと子会社および戦略的投資先が含まれます。グループの総従業員数は30,000名以上で、オーストラリア証券取引所(ASX)に上場しています。 

【課題】
商業航空旅客市場は高コスト、熾烈な競争、低マージンが特徴です。競争に勝ち抜くためには、カンタスのような航空会社は可能限り最良の顧客経験を提供しなければなりません。カンタスの目標は、予約から最終目的地まで一環して個々のお客様の嗜好にそってパーソナライズされた顧客経験を提供することです。この経験は最高標準かつ顧客経験に合致したものでなければなりません。

同社はお客様の好感度を上げ、搭乗中の顧客知を向上させるために、顧客情報を集計し客室乗務員に提供できるインフラとアプリケーションの開発を望んでいます。例えば、カンタスロイヤリティプログラムに登録しているお客様が、前のフライトでグレードが上がったことをそのアプリケーションがクルーに知らせるなどです。この情報により、乗務員はそのイベントに適した挨拶やサービスを準備することができます。以前は、こうしたコンテキストでのタイムリーな情報を、手動プロセスを介在させることなく、客室乗務員に提供することは不可能でした。

そのアプリケーションの開発を承認してもらうために、カンタスのチームは小規模のトライアルのためのプロトタイプをすぐに構築する必要がありました。 そのアプリケーションはカンタスの周辺にある様々なシステムやサイロ化されたデータから情報を抽出すると同時に、航空会社に要求される厳しいセキュリティ要件を満たさなければなりません。データプラットフォームは費用対効果が高く、需要のピークの変動に対応する拡張性があり、ミリ秒単位で全世界にデータを配信しなければなりません。まずは、そのアプリケーションは約1,000名の客室乗務員マネージャーが使われます。そして、同社は空港ラウンジのスタッフやチェックイン係など、顧客対応するその他の従業員に拡張することを望んでいました。

【なぜAmazon Web Servicesなのか】
そのコンセプトを証明する開発への投資承認プロセスに時間がかかるのを避けるために、カンタスはAmazon Web Services (AWS)を選びました。「私たちがサービスプロバイダを評価する時に、AWSブランドの能力と成熟度そして実績あるトラックレコードが際立って いました。」と、カンタス社 テクニカルアナリスト、カスタマーサービス兼客実乗務員　アンドリュー　スティーブンス氏は述べています。

カンタスは、同社の要件にあわせてスケールアップ、スケールダウンできるAWSプラットフォームの機能、そしてカンタスはリソース消費を特定のレベルに固定されることが無かったという事実にも感銘を受けました。加えて同社は、AWS管理コンソールでどのぐらいの容量が使用されており、それにいくらかかっているのかを明確に見ることができることが気に入っています。AWSとの広範な協議の末、カンタスのITセキュリティ専門家は、同社のクラウド環境におけるデータセキュリティ要件をAWSが満たしていることに満足しました。　

カンタスはAmazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) を使ってリサイズ可能なコンピュータ機能を提供し、様々な要望をサポートしています。同社はAWSパートナーネットワーク (APN)のプレミアコンサルティングパートナーであるFull 360と契約し、ビジネス目標に最適化するために、複数のビッグデータテクノロジーソリューションを素早く反復処理しテストしています。

同社はまたAWSプラットフォームの冗長性を利用して、稼働環境に問題が生じたインスタンスは全ての確実に自動的にフェールオーバーするようにしています。 Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) は完全に冗長化されたデータストレージサービスです。そのインフラストラクチャはクラウドデーターベース向けVertica Analytics Databaseをサポートしており、カンタスは異なるシステムとファイルをデータベースに統合するプロセスの自動化にTalendを使用しています。 Amazon EC2 インスタンス上でも稼働するTalendは、アプリケーションを配布し、webサービスを使用して同社がデータにアクセスできるようにしています。

効果
カンタスはAWSを使用してアプリケーションの開発と展開を行い、幅広い効果を上げました。カンタスによれば、このプロジェクトはいかにAWSが、かつては不可能だった方法で大企業を革新的にできるかの典型例です。同社は2012年6月からアプリケーションを開発し始め、そして12週間で20名にパイロットプログラムを適用できました。そのアプリケーションは、全ての国内線および国際線で最低１名以上 の、約1,000名の客室乗務員スーパバイザーに使用されており、さらにもう500名の乗務員に広げる予定です。

「乗務員の取り組みは、一スタッフのコミットメントの観点からも、信じられないぐらいすばらしいものです。」と、スティーブンス氏は述べています。そのアプリケーションは、お客様が受けたサービスに完全には満足していないというインシデントをとらえる事ができます。同社は、カスタマケアチームにこの状況を伝えて、お客様からコンタクトしてくる前に能動的に解決させることができます。

「AWSからのサポートなしにはこの段階にこんなに早く到達することはできなかったでしょう。私たちのAWSソリューションの信頼性と冗長性はほぼ100%確実です。」と彼は続けました。同社は同アプリケーションを機内のガレーやブレイクアウトエリアにあるデバイスで使用できるようにすることを検討しており、そうすれば乗務員は飛行中に顧客情報に簡単にアクセスして更新することができます。カンタスは AWS Cloudの拡張性と費用対効果を利用して、同アプリケーションを膨大な費用増なく、その他の顧客対応スタッフに拡張することを計画しています。

インフライトアプリケーションを開発することにより、カンタスはクラウドコンピューティングで何が可能なのかをより良く理解することができました。「このプロセスを通して、私たちはクラウドについて学び、そして全てが非常に肯定的でした。AWSを使えば使うほど、生産負荷を軽減することができ、それが私たちにとって最大の効果でした。」と、スティーブンス氏は述べています。

【次のステップ】
AWSがどのようにwebアプリケーションをサポートするかのについての詳細は、ホームページ http://aws.amazon.com/web-mobile-social/　をご覧下さい。
Full 360のAWS Cloudに関するサービス詳細は、AWS Partner DirectoryのFull 360's listing をご覧下さい。

費用:
価格190万円から

その他情報:
製品紹介URL：http://jp.talend.com/

お問い合わせ先:
Talend株式会社
東京都港区南青山 5-10-13 デコパージュ南青山4F
TEL : 03-6427-6370
[email protected]