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【AWS発表】Amazon Route53 トラフィックフロー

私が最初のドメイン名を登録したのは約20年も昔のことです!その頃は、ドメイン名とサーバのマッピングはシンプルで分かりやすいものでした。ロードバランシングや地理的冗長化、Webサイトのモニタリング、クラウドコンピューティングなどは、その頃はありませんでした。マッピングは、常にドメイン名と1つの固定IPアドレスに対するものでした。

もちろん今では状況は大きく違っています。ドメイン名とIPアドレスのマッピングは、必ずしも1対1とは限りません。洗練されたWebサイトでは、リクエストを送信者にできるだけ近いサーバーにルーティングすることができます。送信者のロケーションの情報を、別の形で利用する場合もあるでしょう。

Route 53 トラフィックフロー

このような特徴を持つクラウドベースのアプリケーションをより簡単に構築・実行できるように、先週、Amazon Route 53 に新しいトラフィックフロー機能を追加しました。この機能を使って、ユーザーからクラウドやオンプレミスのエンドポイントへのトラフィックを、位置情報、レイテンシー、可用性の情報を組み合わせてルーティングするシステムを構築することができます。

トラフィックルーティングのポリシーは、ゼロから作成することもできますし、ライブラリからテンプレートを選択してカスタマイズして使うこともできます。1つのDNS名に対して複数のポリシーを作成して、どのポリシーを有効にするかをいつでも設定することもできます。さらに嬉しいことに、これらの作業をRoute 53のコンソール内でグラフィカルに行うことができます。

トラフィクポリシーの作成

私の持っているドメイン名の1つ doordesk.com に対して、トラフィックポリシーを作成します。まずは、名前と説明を入力します。

01_r53_create_policy_1

コンソールで、グラフィカルなトラフィックポリシーエディタが表示されます。

02_r53_policy_ed_start_1

Start Point は、単純なDNSエントリです。

03_r53_dns_entry_1

DNSエントリは、複数の異なるタイプのルールとエンドポイントに接続できます。

04_r53_connect_to_1

新規のエンドポイントを選択すると、詳細の入力が促されます。

05_r53_create_endpoint_1

Valueを選択してIPアドレスを入力すると、Start Point を IPアドレスにマッピングすることができます。

06_r53_value_ip_1

ここまでで、Aレコードを固定IPアドレスにマッピングするポリシーを1つ作成しました。

本番サーバと準本番サーバがあるかもしれないので、95%のトラフィックは1台目のサーバに、残りの5%は2台目に送信するようにしてみましょう。下ような重み付けルールを作成することで、これを実現できます。

07_r53_weighted_rule_1

下の図のように、Route 53 ヘルスチェックに、ルールの各要素を関連付けすることもできます。そうすると、ヘルスチェックによりエンドポイントが正常であると判断された場合のみ、トラフィックがエンドポイントにルートされるようになります。

フェイルオーバーのルールを作成することもできます。例えば、サーバーが正常な場合はサーバーに、正常でない場合はS3でホストされているフォールバック用の静的Webサイトにトラフィックをルートします。以下のように設定します。

08_r53_failover_rule_1

次のオプションは位置情報に基づくルールです。DNSクエリの送信元の位置情報により、トラフィックのルーティングを決定するルールを作成することができます。以下がそのサンプルです。

09_r53_geo_rule_1

最後のルールのタイプはレイテンシーです。このルールは、最もレイテンシーが小さいAWSリージョンを、DNSクエリの送信元の位置情報に基づいて判断します。EC2インスタンスをUS East(North Virginia)とAP(東京)のリージョンに持っている場合、トラフィックを適切にルーティングすることで快適なユーザエクスペリエンスを提供することができます。これを実現するには以下のように設定します。 

10_r53_latency_rule_1

複数のルールを組み合わせて、さらに複雑なトラフィックフローを作成することもできます。以下は、位置情報、レイテンシー、重み付け、フェイルオーバーを、この順に組み合わせたポリシーの一部です。

11_r53_complex_rule_1

ここまで実験してきましたが、一番最初に示したポリシーを採用することにします。つまりシンプルなIPアドレスとエンドポイントのマッピングのルールのものです。そして Save as new version をクリックします。

ポリシーレコードの作成

次に、実際にトラフィックポリシーを実行するポリシーレコードを作成します。コンソールで実行すると簡単です。ドメイン名とDNS名を選択するだけです。

12_r53_create_policy_records_doordesk_1

この操作が完了すると(通常は1,2分以内に完了します)、新しいポリシーが適用されたDNSレコードが有効になります。DNSの設定を変更した際は常に起こることですが、DNSのTTL(Time to Live)が切れて、DNS名前解決の結果をキャッシュしているDNSサーバーやクライアントアプリケーションに新しいレコードが伝搬されるまで、多少時間がかかります。

複数バージョンのトラフィクポリシーを作成・保存して、(ポリシーレコードを作成して)お好みのバージョンのポリシーを有効にすることができます。

13_r53_list_policies_1

今すぐご利用いただけます

この新しい機能は既に利用可能で、今日からお使いいただけます。さらに詳細を知りたい場合は、Route 53 Developer Guide の Using Traffic Flow to Route DNS Traffic を参照してください。料金は、ポリシーあたり月額$50.00です。(詳細はRoute 53 Pricingを参照ください)

— Jeff;

翻訳:国政 丈力(原文:https://aws.amazon.com/blogs/aws/new-route-53-traffic-flow/

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