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【AWS発表】 AWSクラウドの利用料金を監視・通知できるように

本日も、日本の皆様が心待ちにしていた新機能をご紹介できます!

まず、今回の新機能の背景からお話させて頂きます。AWSクラウドは従量課金モデルですので、毎月の請求は実際に使った分のみ請求されます。これはコスト的には、無駄な料金を支払う必要が無く使った分だけ支払うという意味で非常に良いことです。一方で、想定より使いすぎてしまうケースを不安に感じるお客様もいらっしゃいます。そこで、より簡単に現時点の料金を確認する方法が用意されており、必要に応じて通知などを送ることができれば、お客様にとってはより安心して使うことができる、というご要望を沢山頂いておりました。

つまり、今回の発表は、日本のお客様から非常に要望が高かった、請求通知 (ビリングアラート - billing alert)であり、監視サービスであるAmazon ClouWatchの機能を用いることで、AWS利用料金の見積もりを監視し、通知することができるようになりました!

請求通知(ビリングアラート)機能の概要
利用しているAWSサービスの当月の合計料金を定期的に見積もることができます。所有しているAWSアカウントの監視機能を有効にすると、その見積もりを、CloudWatchのメトリクスとして保存を開始することになります。過去14日分のデータが保存されます。下記の各データがメトリクスとして保存されます。

  • 合計の見積り料金
  • 各サービス毎の見積り料金
  • 各子アカウント毎の見積り料金 (一括請求 - Consolidated Billingを利用している場合)
  • 各子アカウント/サービス毎の見積り料金 (一括請求を利用している場合)

このデータを用いて、指定のメールアドレスに請求通知を送信することができます(これは単純に、CloudWatchのアラーム機能を用いて、Amazon SNSで通知を送っています)。 SNSを用いているので、メールだけでなく、アプリケーションに通知することで、任意のプロセスを実行することももちろん可能です。

ただし、気を付けていただきたいのは、これはあくまでもその時点での見積もりであり、正確な予測値ではありません。つまり、その時点までのAWSの使用量の大まかな料金であるので、今後リソースを利用するにつれてその料金は増えていくことになります。EC2の時間課金などそれまでに利用した利用料金と、AWSプレミアムサポートのような定常的に発生する料金は含んでいますが、今後の利用トレンドや変更などを加味したものではないことにご注意ください。

しかし、この見積値を用いて、請求通知を行うことで、AWSの利用料金が予想していたよりも高くなった場合は、それを通知で知ることができるでしょう。例えば、AWSの無料使用枠を超えないように通知を送ることもできますし、予算以内で収まるように事前に通知をすることも可能です。

中には、下記のように、より面白い使い方もできるでしょう。

  • ビジネス指標と利用料金の比較
    顧客数、広告料金(これらはCloudWatchのカスタムメトリクスとして保存できます)などを用いて、リソースの利用量との比較を行うことができます。例えば、毎月、売り上げに対してどれくらいクラウドリソースに費用をかけているかトラックすることも可能でしょう。
  • リソース変更時のチェック
    クラウドのリソース追加、削除を行った際に、新アラームを追加することで、変更が期待していたものとあっているかどうか、確かめることにも利用できます。例えば、コスト削減をするためにアーキテクチャを変更した際に、全体としてコストが下がったかどうかを確認できます。
  • 各サービス間の配分を監視する
    各サービスの料金を監視してその配分を観察することで、システムがどのように使われているか確認することもできるでしょう。例えば、あるシステムにおいては、サーバー(EC2)のコストがデータベース (RDS)のコストの1.5倍であり、ストレージ(S3)のコストも大体同じくらいだという傾向が掴めるでしょう。

使い方
この請求通知を使いはじめるには、まずAWS Account Activityページから、今回の機能を有効にする必要があります。これをおこなうと、請求通知のアラートをAWSの合計料金に対してセット可能になります。数分後には(データがCloudWatchに蓄積されていくので)、各サービスに関するアラートもセットできるようになるでしょう。

アラームのセットは非常に簡単です。下記の画面において、どのメールアドレスに通知を送るか、合計料金か各サービスに対してのアラームかを選び、閾値を決定し、アラームの名前をつけるだけです。


(click for full-sized image)

上記の設定を行うと、指定したメールアドレスにAmazon SNSから確認メールがきます。そのメール内のリンクをクリックして、アラートを受け取ることに合意してください。これだけで、完了です。設定した閾値を超えるとアラームのメールが送られてきます。また、AWSマネージメントコンソールのCloudWatchダッシュボードにてアラームの情報にアクセスすることができます。

この請求通知機能を使うことで安心してAWSを用いることができると思いますし、より高度で面白い使い方をされる方も出てくると思います。是非、この請求通知機能を使ってみてください!

玉川憲 (Facebook, Twitter)

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