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【AWS発表】 リザーブドインスタンスに新しい2つの料金モデルを追加

皆様、EC2のリザーブドインスタンスという料金モデルはご存じでしょうか?通常の時間課金のモデルは、オンデマンドインスタンスと呼ばれますが、リザーブドインスタンスは、あらかじめ予約金を払うことにより、時間課金が通常よりもさらに安くなるという形式のEC2料金モデルであり、50%のコスト削減を可能にします。リザーブドインスタンスには、1年と3年の形式があり、用途に応じて使い分けて頂けます。

このリザーブドインスタンスは非常に広く使われておりますが、今回の発表は、このリザーブドインスタンスに新しい2つの形式を追加したというものです。ライトユース・リザーブドインタンス (Light Utilization)、ヘビーユース・リザーブドインタンス (Heavy Utilization) です。これまでのリザーブドインスタンスも、もちろん用いることができ、こちらはミディアムユース・リザーブドインスタンス(Medium Utilization)と呼ばれます。

もしサーバーを常に利用しており、それが79%以上の利用率であるなら、ヘビーユース・リザーブドインタンスを用いるとよいでしょう。こちらは、最初に予約金を支払うことで、時間課金が非常に低額になるため、結果的には、通常のオンデマンドインスタンスと比べて、最大58%のコスト削減につながります。
追記:こちらの場合は、サーバーを利用を使う使わないに限らず、契約期間の間、時間課金が発生します。つまり、購入時点で、予約金と時間課金x契約期間で、利用料金が確定されます。

逆に、常にサーバーを使っているわけではなく、数週間のうちの数時間、もしくは、数日しか使わないのであれば、ライトユース・リザーブドインタンスがむいているでしょう。例えば、ディザスタリカバリのためにAWSを用いるには、最適でしょう。リザーブドインスタンスにはキャパシティ保障の仕組みがあるため、必要なときに必ずEC2インスタンスを立ち上げることができます。ライトユース・リザーブドインタンスの場合は、もっとも低額の予約金を支払い、他と比べると割高の時間課金を支払うことになりますが、最大で33%のコスト削減につながります。

どの料金モデルが最適か決定するひとつの方法として、もっとも低額な料金を実現できるものを選ぶことが挙げられます。下記の損益分岐点の図を見て頂くと、それぞれの利用率において、下記の料金モデルが適していることがわかります。

15%以下:          オンデマンドインスタンス
15% - 40%:        ライトユース・リザーブドインタンス
40%-80%:     ミディアムユース・リザーブドインタンス
80%以上:          ヘビーユース・リザーブドインタンス


異なる選択方法として、予約金の量を考慮する方法もあります。例えば、3年のm1.xlargeのリザーブドインスタンスを評価する場合は、下記のような料金表となります。つまり、ライトユースの場合は、最大33%のコスト削減になり、予約金は$1200です。非常に低額のコミットメントで、ディスカウントを得ることができます。

さて、ここで、これらのモデルを組み合わせて利用する具体例をとりあげて考えてみましょう。Webサイトを稼働すると想定し、EC2インスタンスが最低2台必要であると仮定します。営業日にはよりトラフィックがあるので追加1 - 2台、さらに、ピーク時は3台追加で必要であるとします。また、1日に一度はバッチのために2 - 3時間は1インスタンス必要となります。そうすると、下記のような組み合わせを利用することができます。

  • 2つのヘビーユース - 通常の負荷を対処
  • 2つのミディアムユース - 営業費のためのスケールアップ
  • 3つのオンデマンドインスタンス - ピーク時用のスケールアップ
  • 1つのライトユース - バッチ処理の対応

グラフ化すると下記のようになります。

AWS Management Consoleも今回の発表にあわせて機能追加されましたので、複数のリザーブドインスタンスをショッピングカートのように購入できるようになっています。ちなみに、予約金は購入したその場で請求されますが、ヘビーユース、ライトユースなどの利用料金のうち時間課金分は、通常の月毎の請求に含まれることになります。

AWSは運用を改善することでコスト削減し、それをお客様に還元して低料金でお使い頂けますように継続的に努力をしています。今回の新しいリザーブドインスンタスもそうした活動の一環であり、皆様に気に入って頂けますと幸いでございます。是非、新しいリザーブドインスタンスもご利用ください!

玉川憲 (@KenTamagawa)

 

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